SEAnews 2002-07-15 ArtNo.29267

【ニューデリー】製造業の復調に支えられ、5月の工業生産指数(IIP)は3.8％アップ、昨年同月の1.7％の伸びを上回った。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズが7月13日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)発表の暫定統計数字を引用し伝えたところによると、ＩＩＰの3分の2の比重を占める製造業指数は昨年同月の1.8％から3.7％に、鉱業指数は同－0.5％から7％に成長を加速した。しかし電力指数は3％から2.4％に減速した。
製造業部門の5月の復調は、主に非耐久消費財部門の12.3％(1.4%)の成長に支えられた。基本財部門は4.7％(1.3%)、資本財部門は0.6％(-3.9%)、中間財部門は－0.4％(2.6%)、耐久消費財部門は－1.2％(7.1%)、消費財部門全体(耐久/非耐久)は8.4％の成長を見た(括弧内は昨年同月の数字)。
5月には、17業種中10業種がプラス成長を記録、中でも飲料・タバコが最高の13.5％伸びを見た。以下、基礎化学品／化学製品(石油化学／石炭を除く)12.4％、羊毛／絹／人造繊維11.6％、既成衣料品を含む繊維9.6％と続く。しかし製造業は－10.2％、皮革は－6.6％、非金属鉱物は－3.4％と不振だった。
今年初2ヶ月(2002/4-5)のＩＩＰ成長率も前年同期の2.1％から3.8％に加速、鉱業指数は同1.4％から5.6％に、電力指数は同2.2％から3.8％に、それぞれ成長を速めた。
ちなみに今年4月のＩＩＰ成長率はこれ以前に発表された2.8％から3.8％に上方修正された。