【ニューデリー】国営Indian Oil Corporation (IOC)はインド南部もしくは西部に6000クロー(US$12.24億)を投じ、ナフサ・クラッカー・コンプレックスを建設することを検討している。
インディアン・エクスプレスが7月13日、IOC筋の消息として伝えたところによると、ハリヤナ州Panipatに4228クロー(US$8.62億)を投じて高純度テレフタル酸(PTA)製造施設を設け、石油化学事業進出を図るIOCは、同計画の一環としてナフサ・コンプレックスを建設する可能性を研究している。
ナフサ・クラッカー製品の国内における供給は不足しており、取り分け高純度ポリエチレン(HDPE)/直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)/ポリプロピレンの供給が逼迫している。このためナフサ・クラッカー・プロジェクトは付加価値事業、輸入代替事業としての潜在性を有する。
タミールナド工業開発公社(TIDCO:Tamil Nadu Industrial Development Corporation)が同プロジェクトへの参加の意向を表明、既に仮契約(letter of intent)を結んでいる。6000クローの予想投資額には、600クローの外貨資金が含まれる。ロケーションは未定だが、プロジェクトは最終認可を取得後48ヶ月で完成すると言う。