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2002-07-12 ArtNo.29252
◆今年のIT産業成長率世界最高の24%マーク:IDC予想
【ニューデリー】インドの情報技術(IT)産業は今年(2002)、厳しい環境下にも関わらず、世界的にも最高の24%の成長を遂げるものと予想される。
エコノミック・タイムズが7月11日、市場調査会社IDC Indiaの最新レポートを引用し報じたところによると、IT産業は長いトンネルの出口にさしかかった可能性がある。インドIT産業の以上の予想成長率は、2番手中国の9%の予想成長率を遙かに上回る。またアジア太平洋地域全体のIT産業成長率は4.7%、米国のそれは3.7%にとどまる見通しだ。
しかし米国におけるパーソナル・コンピューター(PC)の出荷台数の伸びが2000-01年の-11%から2001-02年の+6%に改善が見込まれるのに対し、インドのそれは2001年の+18%から2002年の+8%に鈍化するものと予想されている。中国におけるPC出荷台数の伸びも昨年の24%から15%に減速する見通しだ。
しかしIT産業の真の復調は2003年までは望めない。世界のIT支出の伸びは2002年の4.7%から2003年の9.6%に、米国のそれは3.7%から8.8%に、それぞれ加速するものと予想される。
IDCは、こうした復調予想の根拠として、「組織にとってITは不可欠の資産になっており、企業はIT投資を長期にわたりストップすることができない」としているが、復調の正確なタイミングや復調の度合いを予測することは回避している。
またIT産業のビジネス・モデルにはパラダイム・シフト生じそうだ。ユーザーの購買態度、購買チャンネルには、異なる力学的変化が生じ、異なるセット条件が、何れのベンダーが成功し、誰が失敗するかを決定するものと見られる。ドットコムは、あるいはヒストリーに成る可能性があるが、復調後には新たなビジネス機会が、恐らくインターネット周辺に生じるものと見られる。
一方、ハードウェアのパワーハウス中国がソフトウェア・パワーハウスとしても急速に浮上しつつあり、インドIT産業は、中国との競争にも直面せねばならないものと見られる。
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