SEAnews 2002-07-12 ArtNo.29250

【ニューデリー】LG Electronics India(LGEI)は、2002年6月期上半期に、前年同期比42％増の1577クロー(US$3.22億)の売上を計上した。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが7月12日、LGEIのKwang-Ro Kim重役(MD)の言を引用し、報じたところによると、デジタル・ディスプレー・メディア部門の売上は721クロー(US$1.47億)、デジタル・アプライアンス部門のそれは856クロー(US$1.746億)を記録した。このため今年通年の目標売上2700クロー(US$5.51億)は照準に収めた。上半期にはカラー・テレビジョン(CTV)、霜取り不要冷蔵庫、エアコン部門が何れも好調な伸びを見た。上半期のＣＴＶ販売台数は49万1000台、特に5月の販売台数は10万台をマークした。ＬＧは2002年にはＣＴＶ100万台の販売を目指すとともに、フラットＴＶセグメントに照準を合わせている。また今年のＣＴＶ市場シェアも2001年の12％から17％に引き上げる計画だ。
今年上半期の霜取り不要冷蔵庫の販売台数は10万5000台と、昨年同期比123％増加した。霜取り不要冷蔵庫市場シェアは目下40％で、同社は今年末までに45％に引き上げることを目標にしている。
直冷式冷蔵庫販売も上半期には40％前後の成長が記録された。同社は2003年1月からは直冷式冷蔵庫の独自生産を開始する。
上半期のエアコン販売台数は14万2000台と、昨年同期比120％アップした。これはマーケット・シェア31％を意味する。ＬＧＥＩはインド南部か西部に年産7万台程度の第3のエアコン工場を設ける方針だ。同社は現在ウッタルプラデシュ州Noidaとアッサム州Guwahatiに工場を有し、合計年間生産能力は20万台。今年は20万台の販売を目指している。
特にルーム・エアコン市場は年率25％の成長を遂げ、大きな潜在性を有する。目下のところ乗用車の普及率が5％であるのに対し、エアコンの普及率は1.4％に過ぎない。また中国のルーム・エアコン市場が1000万台に達しているのに、インドのそれは70万台にとどまっている。こうした点からもホット・カントリー、インドにおけるエアコン市場の成長の潜在性が窺える。同社は今年また商業エアコン市場にも参入を果たしたと言う。