2002-07-12 ArtNo.29248
◆Taco、自動車電装品の製造で米国企業4社と合弁
【ムンバイ】タタ・グループの自動車部品会社Tata Autocomp Systems (Taco)は、自動車用ハイエンド電子製品市場への参入を目指し、米国企業4社と合弁交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが7月11日、TacoのD S Gupta重役(MD)の言として報じたところによると、既に米国企業4社と、覚書を交換しており、交渉は間もなく妥結する見通しだ。
Tacoはまたハイエンドな自動車用電子製品のアフターマーケット・セールを手がける全国的な小売店網の構築を計画、この方面の経験を備えたパートナーを物色している。自動車用電子製品とその小売りビジネスの潜在性は大きく、両部門はそれぞれTacoの第4、第5の戦略ビジネス・ユニット(SBU)を形成することになる。また自動車用電子製品ビジネスの拡張に際しては企業買収も検討している。目下、Tacoの傘下には、エンジニアリング部門、製造部門、サプライチェーン・マネージメント部門の3つのSBUが存在する。
Tacoは自動車部品製造事業には最早大規模な投資を行わない方針を決めており、今後は製造業務の大きな部分はサード・パーティーに委ね、それ自身はデザインやモジュールの最終組み立て作業に専心する。自動車用電子製品とその小売り部門への進出計画は、以上の方針と表裏の関係を成している。
これまでに製造施設に400クロー(US$8158万)ほどを投資したTacoの今年の売上は昨年(2001-02)の600クロー(US$1.224億)から888クロー(US$1.81億)に50%拡大、累積赤字も一掃できる見通しと言う。グプタ氏は赤字額を明らかにすることを避けた。
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