SEAnews 2002-07-12 ArtNo.29247

【ニューデリー】地場二輪車メーカー、LML Ltdは、モーターサイクル3モデルと4ストローク自動変速スクーター1モデルの発売を梃子に、今会計年度内に黒字転換を果たす計画だ。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが7月12日報じたところによると、ＬＭＬのDeepak Singhania重役(MD)は、11日催された110ｃｃの4ストローク・モーターサイクル新モデル“Freedom”の発売記念記者会の席上、以上の目標を明らかにした。
それによると過去2年、ボトムラインの悪化を経験して来たＬＭＬの累積赤字は70クロー(US$1428万)に達したが、この内60クロー(US$1224万)は昨年計上された。しかしFreedomのこの日の発売が業績改善の転機になるものと見られる。スクーターからモーターサイクルへの重心移動の遅れが、同社に高価な代償を支払わせたが、黒字転換の鍵は価格設定にかかっている。Freedomのウッタルプラデシュ州Lucknowにおけるショールーム価格は4050ルピーで、デリーにおけるそれは200ルピーほど高めになるが、デラックス・コミューター・セグメントとしては、Hero HondaのPassion及びSplendour、TVSのVictorの価格を僅かに下回る。同社は年内にFreedom2万台の販売を目指している。
向こう9ヶ月間には125ｃｃとエントリー・レベルのモーターサイクルを、来年は100ｃｃと110ｃｃの自動変速スクーターを発売する。これにより同社の二輪車市場におけるカバー範囲は現在の16％から89％に拡大する。
Freedomは急成長するデラックス・コミューター・セグメント(国内ﾊﾞｲｸ市場の53%)にＬＭＬが投入する最初の製品で、同社はこの他、プレミアム・モータサイクル・セグメントに“Energy FX”と“Adreno FX”を投入している。これらのモデルは何れも韓国のDaelim Motorsの技術支援を得ている。
一方、ＬＭＬは、コロンビアとエジプトにおけるセミ・ノックダウン製造に向け、来年関係協定に調印する計画だ。これら両国で生産される製品の80％はインド以外の国に輸出される見通しと言う。