SEAnews 2002-07-12 ArtNo.29244

【ニューデリー】年商900クロー(US$1.8億)のD P Jindalグループに属するMaharashtra Seamless (MSL)は、外国のハイエンド・シームレス鋼管の製造施設買収を目指している。
ビジネス・スタンダードが7月11日報じたところによると、ＭＳＬのD P Jindal会長は同紙に以上の計画を語った。それによると、買収予算は100クロー(US$2040万)で、目下、米国、英国、ドイツのプラントを物色している。買収後プラントはインドに移転される。
現在直径8インチまでの鋼管を製造、それ以上の製品を輸入しているＭＳＬは、海外プラントの買収を通じ同セグメントに進出する。
ＭＳＬはまた25クロー(510万)を投じてシームレス鋼管の製造能力を年間10万トンから20万トンに拡大するとともに、スチール・ビレット製造施設を設け、後方統合化を図る可能性も検討している。ＭＳＬはシームレス鋼管製造のため間もなく年間20万トンのスチール・ビレットが必要になる。そこで石炭と鉄鉱石の産地近くに、恐らくタミールナド州かカルナタカ州にスチール・ビレットの製造施設を設けることを検討している。
ＭＳＬはこれ以前にはマハラシュトラ州に電炉を設ける可能性を検討したが、電力コストが嵩むため、実行を見合わせた。今回検討されているビレット製造施設には高炉が用いられ、2005年までの稼働が目指される。コストは250クロー(US$5099万)前後になる見通しで、大部分は内部資金で賄うと言う。