2002-07-12 ArtNo.29243
◆金融機関の不良債権、公式見積もりを遙かに上回る:E&Y
【ニューデリー】インドの銀行・金融機関が抱える不良債権(NPL)は公式には167億米ドルと見積もられているが、実際の額は230億~280億に達する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが7月11日、Ernst & YoungがアジアにおけるNPLについてまとめた『アジア太平洋地域レポート』を引用し伝えたところによると、インドの会計規則は先進国ほど厳しくなく、またインドの銀行は支払い期限の延長を認める傾向が有るため、NPLの額は公式数字を遙かに上回る見通しだ。このためインドの銀行部門には、不良債権を抹消し、成長を維持するため、多額の資金を注入する必要がある。ちなみにアジア全体の不良債権は2兆億米ドルに達すると言う。
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