2002-07-11 ArtNo.29231
◆自動車各社、鉄鋼価格上昇に伴い9月に全面値上げ?
【ムンバイ】インプット・コスト、取り分け鉄鋼価格の急騰から9月には全てのカテゴリーの乗用車が値上げされるものと見られる。
ビジネス・スタンダードが7月10日、業界アナリストの言として伝えたところによると、インプット・コストの主要部分を占める鉄鋼価格は第1四半期(2002/4-6)に30~40%アップ、アルミニウムも10%値上がりした。
鉄鋼価格が20年来の最低をマークした時期にターム契約を結んだ大部分の自動車会社は、向こう2、3ヶ月間に契約の更新時期を迎えるが、自動車市場は過去2年間にわたる低迷状態から、やっと立ち直りかけたところで、カー・メーカーがインプット・コストの上昇をどこまで顧客に転嫁できるか、アナリストも測りかねている。マーケット・シェアを維持するために、コスト上昇の一部しか顧客に転嫁できないとすれば、ボトムラインへの影響は避けられない。自動車メーカーらは、近く値上げを行う方針を確認したものの、その詳細に関しては口を閉ざしている。
MarutiやHyundaiは大部分の鋼材を日本と韓国から輸入しているが、鉄鋼国際価格は、国内価格を上回る上昇を見ている。こうした中でHyundai幹部は他の国から鋼材を輸入する可能性を示唆した。
鉄鋼価格が低水準な時期に購買契約を結んだTata EngineeringとMahindra & Mahindraの場合、Tata Engineeringの在庫はなお9月頃まで確保されているが、ジャスト・イン・タイム方式を採用するMahindra & Mahindraの在庫は極めて低い水準にある。Tata Engineering幹部は、「Eプロキュアメントを通じてインプット・コストの上昇を可能な限り押さえている」と述べており、Mahindra & Mahindra幹部は、「在庫レベルは低く、目下鉄鋼価格上昇の影響把握に努めている。インプット・コストの上昇は避けられず、こうしたコストの一部はあるいは顧客にパスされるだろう」と語った。
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