SEAnews 2002-07-11 ArtNo.29227

【ニューデリー】デリー市内に9日、250～300ＭＷ(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の負荷制限(load-shedding)が敷かれたが、デリーの電力会社から電力の供給を得ている民間企業らは、実状を把握するには3週間を要すると見ている。
ビジネス・スタンダードが7月10日報じたところによると、ほとんどデリー市全体が供給制限の影響を受け、某民間企業の幹部は、「在庫レベルを点検しており、実状を把握するには3週間かかるだろう」と語った。
過去数週間、電力需要は急増しており、最近民営化された電力会社オフィシャルらは、「異なる地域の電力供給を計画的にカットするとにより、電力不足に対処している」、「過去1週間は、欠乏状態を切り抜けるため、計画的供給カットに腐心して来た」、「これまでのところ大規模なシステム補強努力は、まだ離陸していない」等と語った。
オフィシャルらによると、頻繁な電力カットは、北部諸州における需要急増に伴う電圧の下降に伴うもので、解決策は発電量の拡大とキャパシターを十分確保すること。キャパシターの据え付け量は、デリー市内の情況はなお良好だが、北部の大部分の州では不足しえいる。依然としてDelhi Vidyut Boardから引き継いだインフラを用い、弱点の克服を図っている状況で、インフラの大規模な改良作業はまだ着手されていないと言う
ちなみに、新電力会社には、Bombay Suburban Electricity Supply Ltd (BSES)の派遣者が40人ほど、Tata Powerからの派遣者が25人ほど配置されていると言う。