2002-07-09 ArtNo.29225
◆インド、US$200億ゲノミクス市場の主要プレーヤーに
【ハイデラバード】政府と民間の息のあった共同プレーにより、インドは200億米ドルと見積もられるゲノミクス世界市場の主要プレーヤーになることができる。
エコノミック・タイムズが7月6日報じたところによると、米国のコンサルタント会社Frost & Sullivanはその最新レポート上において以上のように見通している。それによると、ゲノミクスは、インドにソフトウェア・ブーム以来最大のビジネス機会をもたらすものと見られる。
情報技術(IT)ツールを用いてゲノミクス・データを管理するバイオインフォマティクス市場だけでも2003年までに20億米ドル以上の規模に達する見通しだ。インドはヒト・ゲノム・プロジェクトに参画していないものの、インドの研究者らはゲノム時代の幕開けが、既に秒読み段階を迎えたと見ている。インド医学研究評議会(ICMR:Indian Council of Medical Research)は、全国の大学や医学専門学校のゲノム研究プロジェクトに2000万米ドルを投資することを計画している。
インドは1980年代半ばからバイオテクノロジー領域に3億米ドルを投資、研究インフラを整備して来た。また生物工学局(DOB:Department of Biotechnology)は向こう5年間にゲノム研究事業に300クロー(US$6119万)を投じる計画で、これにより同5年間のインドにおけるゲノム関連支出は8500万米ドルに達する。主要研究領域には薬理ゲノミクス(Pharmacogenomics)/構造ゲノミクス(structural genomics)/プロテオミクス(proteomics)が含まれると言う。
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