SEAnews 2002-07-09 ArtNo.29221

【ハイデラバード】家庭用／産業用スイッチ／メーター制御装置の製造を手がける年商600クロー(US$1.2237万)のHavell'sグループは欧州の複数の電気製品会社の買収交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが7月8日、Havell's India Ltd(HIL)のAnil Gupta取締役の言として報じたところによると、強力なマーケッティング・ネットワークを擁する海外企業を物色しており、目下、ドイツとスイスの企業各1社を含む複数の企業と商談を進めている。先月、ドイツとスイス企業を視察したグプタ氏は、今年末までにこれらの企業との交渉妥結を目指している。ＨＩＬは強力な技術ベースを備えているが、欧州や米国市場を開拓するには、海外の協力者を必要とする。海外企業の買収交渉が妥結したなら、ウッタルプラデシュ州Shahibabad拠点のグループ企業TTL Ltdの私募を通じ、30クロー(US$612万)を調達、拡張資金に充てる。これ以前に買収したTTLは、最先端の機械設備により、高品質な電気エネルギー・メーターを生産している。Havellは資本金(equity)4クロー(US$82万)／純資産(net worth)35クロー(US$714万)のTTLに90％出資、残りの10％のシェアはドイツのパートナーが保持している。
Havellは現在、その製品を欧州や中東の他、一部のアフリカ諸国にも輸出しているが、輸出ビジネスは依然として小規模にとどまっている。このため5年内に製品の3分の1を輸出、グローバル・プレーヤーを目指す同社は、取り分け向こう2年間にアグレッシブな輸出戦略を展開する計画で、海外企業の買収もその一環。Havellは、様々なフロント・ライン製品の製造面で、Geyer AG、Dorman SWmith、Crabtree、Schiele、DZGと戦略提携を結んでいるが、この種の製品は欧州やその他の先進国市場への輸出品目には含まれない。
昨年の輸出売上は25クロー(US$510万)で、今年は60クロー(US$1224万)を目指すと言う。