2002-07-09 ArtNo.29216
◆Iffco-Kribhco、SCI民営化計画への入札見合わせ
【ニューデリー】国営Shipping Corporation of India (SCI)の政府持分買収を目指し、手を携えて準備を進めて来たIndian Farmers Fertilisers Cooperative(Iffco)とKrishak Bharti Cooperative(Kribhco)の取締役会は、相次いで関係入札への参加見合わせを決めた。
エコノミック・タイムズが7月6日報じたところによると、Iffco取締役会は先週金曜(7/5)の会議で、Kribhco取締役会の決定に倣い、入札せぬ方針を決めた。
IffcoのU S Awasthi重役(MD)によると、入札見合わせを決めた理由としては、例えば、SCIの昨年の売上/利益の下降、Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)及びBharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)民営化に入札する資金を確保すること、SCIとの相互補完的メリットが乏しいこと等が挙げられると言う。
IffcoとKribhcoは、Oman Oilと提携し、HPCL/BPCL民営化計画に入札することを目指している。
観測筋によると、SCIの51%の政府持分買収には2000クロー(US$4.08億)前後を必要とする見通しで、この他に老朽船の更新に直ちに1000クロー(US$2.04億)以上を注入する必要がある。
加えて石油製品の統制価格制度(APM)が撤廃された今、石油会社は自由に海運会社を選ぶことができ、SCIがビジネスを確保できる保証はない。
この他、今年6月30日以降、外国パートナーも参加した特別会社(SPV:special purpose vehicle)を設けることに対する規制が強化されたことも、Iffco/KribhcoチームがSCI入札を見合わせた理由の1つと見られる。
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