【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は7月8日、子会社Indian Iron & Steel Company Ltd (Iisco)の修正再建パッケージをIndustrial Development Bank of India (IDBI)に提出したもようだ。
エコノミック・タイムズが7月6日報じたところによれば、6月11日に経済問題担当閣僚委員会(CCEA:Cabinet Committee on Economic Affairs)により原則的に承認された案に沿った新パッケージは、政府の保証下に必要資金をほぼ全面的に公開市場で調達すると言うCCEAの意見を盛り込んだ内容になっている。
CCEAは、SAILが提出した1081クロー(US$2.2億)のパッケージに関して、政府補助は約180クロー(US$3671万)にとどめ、残りの資金は市場で調達するよう求めた。
SAIL筋によると、これを受けて、新パッケージでは政府補助要求額は350クロー(US$7138万)に縮小されたが、市場で借り入れられる資金の7%を超える利子の補助を新たに政府に求めている。
SAILはまた再建計画が実行される2年間に予想される200クロー(US$4079万)の損失を補填するための支出を計上、同支出は、Burnpur工場とKulti工場の遊休施設の売却益で賄うとしている。
この他、パッケージには9000人の依願退職者に対する補償540クロー(US$1.1億)、Burnpur工場と一部鉱山の近代化コスト341クロー(US$6955万)が含まれる。近代化工事には高炉2基のリライニング、第2ツイン・ハース炉(twin hearth furnace)の据付と新焼結炉の設置による鉄鋼製造能力の拡大が含まれる。鉄鋼省はKulti工場の閉鎖を勧告したが、閉鎖は段階的に進められ、2年間にわたる依願退職スキームを通じた人員削減が図られる。これにより強制解雇は回避される。
しかし、鉄鋼省は西ベンガル州政府に対して、鉱山に対する総額250~300クロー(US$5099万-6119万)の免税を求めており、再建パッケージの成否は、同要求に対する西ベンガル州政府の態度如何にかかっている。上記の金額には過去の税滞納分と向こう5年間の支払い分が含まれる。
Iiscoの2000-01年の売上は前年比25%増の941クロー(US$1.9億)、純損失は187.31クロー(US$3820万)、授権資本は550クロー、払込資本は387クローだった。IISCOは傘下にBurnpurの総合鉄鋼プラント、Gua/Manoharpurの鉄鉱山、Chasnalla/Jitpur/Ramnagoreの炭坑、Chasnallaの石炭洗浄施設、Kultiの工場コンプレックスを擁する。