2002-07-09 ArtNo.29214
◆Essar Steel、GAILにガス供給再開要求
【ニューデリー】Essar Steel Ltd(ESL)は同社に対するガス供給契約をフォールバック・ベースと見なし、供給を停止したGas Authority of India Ltd(Gail)の措置は、専横/不正/不条理であるとし、供給を直ちに再開するよう要求した。
インディアン・エクスプレスが7月7日、ESLのステートメントを引用し報じたところによると、GAILは、デリー市内の交通部門に対する圧縮天然ガス(CNG)の供給を確保するため、ESLに対する日量70万立米のガスの確定割当(firm allocation)を、1998年7月以前のフォールバック・ベースの契約と同一視し、6月11日、供給を停止した。
こうしたアレンジは、ESL、ひいては国内鉄鋼部門全体に打撃を与え、ガス・ベースの海綿鉄工場をインドから一掃するに等しい。何故ならガスの供給不足は海綿鉄の供給を逼迫させ、鉄鋼生産の停滞を招くからである。
実際のところ最高裁はフォールバック・ベースのサプライ契約に関して如何なる指示も行っていない。海面鉄業界に対するガス供給は、GAILのガス供給全体の6%のシェアを占めるに過ぎない。このため仮にGAILの全ての顧客に対する供給を一律1.5%カットしたとするなら誰にも深刻な影響を及ぼすことはないはずである。これに対してGailの今回の措置は、3000人の就業に直接脅威を及ぼすと言う。
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