2002-07-08 ArtNo.29207
◆昨年のPC販売11%ダウン
【ニューデリー】昨年(2001-02)のインド国内におけるパーソナル・コンピューター(PC)販売台数は167万台と、前年比11%の落ち込みを見た。
エコノミック・タイムズとデカン・ヘラルドは7月5/6日、情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers Association of Information Technology)の発表を引用し、以上の消息を報じた。MAITのS Devarajan会頭によると、一昨年(2000-01)のPC販売が前年比34%の成長を記録したことから、MAITは昨年もこうした好調な成長基調が維持され、通年で250万台が販売されるものと予想したが、国内経済の深刻なリセッションは、ハードウェア産業に影響を及ぼし、また製造/銀行・金融/メディア/専門サービス領域のIT消費は顕著にスローダウンした。この結果、トップ4メトロ(Delhi, Mumbai, Chennai and Calcutta)におけるPC販売は26%のマイナス成長を見、PC販売全体に対するシェアも一昨年の68%から56%に後退した。その他の4メトロにおけるPC販売も35%ダウンし、国内PC販売全体に占めるシェアは14%にとどまった。
しかしながら小都市やタウンにおけるPC販売は100%以上の成長を遂げた。一昨年は、この種のタウンにおける販売は、PC販売全体の13%を占めたに過ぎないが、昨年はB及びCクラスの小都市/タウンが30%のシェアを占め、106%の成長が記録された。
また昨年下半期のPC販売は8%のプラス成長が記録され、復調の兆しが見られた。このためMAITは今年(2002-03)のPC販売は昨年比12%増の190万台に達すると予想している。
昨年のアセンブルPC(地域小ブランド/ノン・ブランド)の販売台数は22%のマイナス成長を記録、PC販売全体に占めるシェアも一昨年の53%から46%に縮小した。これに対して多国籍ブランドのシェアは一昨年の27%から35%に拡大、地元ブランドが残りの19%を占めた。
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