【ニューデリー】韓国の家電会社LG Electronics India Ltd(LGEIL)が、霜取り不要冷蔵庫に実際を上回る容量表示をしているとして、Whirlpool India Ltd(WIL)とGodrej Appliances Ltd(GAL)が、独占/制限的取引監視委員会(MRTPC:Monopolies and Restrictive Trade Practice Commission)に訴えたケースで、インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)デリーは、関係するLG製品は、表示された仕様を満たしているとの報告をおこなった。
エコノミック・タイムズが7月4日伝えたところによると、LGは4日催されたMRTPCの審理の席上、IITインディアの上記報告書を提出するとともに、同社製品に対する全ての批判に反論した。これを受け手MRTPCはWhirlpoolとGodrejに対し、LGの反論に対する再反論を1週間以内に提出するよう求めた。
WhirlpoolとGodrejはLGの霜取り不要冷蔵庫の容量表示は、実際の容量を11~14%上回っており、インド標準局(BIS:Bureau of Indian Standards)が認めた3%の誤差を遙かに上回っていると訴えていた。
LGの答弁によれば、BISの基準では霜取り不要冷蔵庫に関する明確な定義がなされておらず、検査標準も示されていない。従ってBISスタンダードに基づいてグロス・ボリュームを測定することはできない。2000年に修正されたBIS標準の記述は、内部強制空気循環により冷却された霜取り不要冷蔵庫の冷蔵性能特性(performance characteristics)や検査方法、あるいは特別な定義を含んでいない。
LGが関係製品の検査と意見書の提出を依頼したIITインディアは、製品の内部に水を注入し、容量を測定したが、各製品の容量表示の誤差は2.9%以内であることが確認されたと言う。
LGの以上の弁論に関してエコノミック・タイムズのインタビューに応じたWhirlpool社幹部は、「LGはグロス・ボリュームを云々しているが、問われているのはネット・ボリュームである」、「IITは政府公認の検査機関ではない」等と指摘した。これに対してLG社幹部は、「IITはインドで最も高い信頼を得た検査機関であり、そのレポートはLG製品に対する全ての批判が根拠のないことを証明している」と反論した。