1995-01-26 ArtNo.292
◆<星>マクスター、1.8から3.5HDDに軌道修正
【シンガポール】米系ハード・ディスク・ドライブ(HDD)メーカーのマクスター・パリファラルズは製造業務の重心を先端的1.8インチHDDから主流の3.5インチに再度軌道修正を行うようだ。
同社のフートニック前CEOは、ポータブル・コンピュータ時代の到来を見越して、ヒューレット・パッカードのパームトップ・コンピュータなどが用いている1.8インチHDDに主力製品をシフトしたが、現実には3.5インチと2.5インチHDDを搭載したノートブックが主流となり、価格/記憶容量比でも後者が依然優位を占めている。こうした中で昨年10~12月の第3四半期決算も1640万米ドルの赤字を計上、第1~第3四半期の累積赤字は8330万米ドルとなった。マクスターのアジア業務担当社長でシンガポール工場のMDを兼任するパトリック・ゴー氏によると、同社はフートニック氏が昨年8月に退陣後、スマート新CEOの采配で、現在主流のデスクトップとノートブック型パソコンが搭載する3.5インチと2.5インチHDDを主力にすえる戦略に再度軌道修正を行っており、これにより今日の業界5位から3年内に3位に浮上を図ると言う。(BT:1/25)
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