2002-07-08 ArtNo.29198
◆SCI/商船三井/川崎汽船/日本郵船、US$2.8億借款契約
【ムンバイ】インドの国営海運会社Shipping Corporation of India(SCI)と商船三井が各34%、川崎汽船と日本郵船が残りの32%を出資する液化天然ガス(LNG)輸送会社2社-India LNG Transport Co Number 1(ILTCN-1)/India LNG Transport Co Number 2(ILTCN-2)-は、LNGタンカー2隻の建造に充当するため、外国金融機関コンソーシアムと2億8300万米ドルの借款契約を結んだ。
エコノミック・タイムズが7月6日報じたところによると、これらのLNG輸送会社は、国営石油・ガス会社らにより設立されたガス・パイプライン会社Petronet LNGのためにカタールからグジャラート州DahejまでLNGの輸送を引き受ける。
上記借款のコーディネーターとリード・マネージャーはANZ Investment Bankが務め、リード・アレンジャーには、ABB Structured Finance、Credit Lyonnais、Mizuho Corporate Bank、The Sumitomo Mitsui Banking Corp.が名を連ねている。
返済期間12年、有限遡及権付きターム・ローン(limited recourse term loan)はLNGタンカー2隻の建造・購入費に当てられ、タンカー2隻は、LNG輸送会社2社(ILTCN-1/ILTCN-2)により所有される。
各13万8000立米のキャパシティーを備えた2隻のLNGタンカーの建造コストは3億7000万米ドル前後で、負債/自己資本比率は75:25。最初のLNGタンカーは2004年1月1日に、2隻目はその1年後に引き渡される。
ペトロネットLNGはこれら2隻のLNGタンカーを25年契約でリースする。ペトロネットLNGは年間処理能力500万トンのLNGターミナルをダヘジに建設している。
エコノミック・タイムズは、2001年4月24日にSCI/商船三井コンソーシアムが国際銀行6行に2億8000万米ドルの借款組成を依頼したと報じており、それから1年以上を経てやっと契約にこぎ着けたことになる。
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