SEAnews 2002-07-04 ArtNo.29194

【ニューデリー】国営石油マーケッティング会社3社－Indian Oil Corporation(IOC)／Bharat Petroleum Corporation (BPCL)／Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)－は、沿海地区と内陸部におけるガソリンとディーゼル油に新価格メカニズムを導入する方針を決めた。
インディアン・エクスプレスが7月3日伝えたところによると、新メカニズムの下、内陸部の価格は沿海地域の価格より高めになる。3社筋によると既に石油天然ガス省から新メカニズムの導入に対する認可を得ており、近く公式発表される。
現在、3社は国内の何れの地域でも同一価格で、ガソリンとディーゼル油を販売している。実際には、各地域の価格は異なるが、これは主に各州政府が異なる率の販売税を課しているためである。
石油製品の統制価格制(APM:administered pricing mechanism)が撤廃された現在、これらの製品を全国一律の価格で販売したなら、石油会社は多額の損失を被らざるを得ない。ＡＰＭが撤廃された今日、沿海地域には輸入パリティー価格が適応されるが、内陸地域でも同じ価格で販売するなら損失を回避することはできない。例えばガソリン1リッター当たりの損失は、デリーではなお0.25ルピーに過ぎないが、ジャム＆カシミールでは2.50ルピー、アンダマン及びニコバルでは6.50ルピーに達する。取り分け内陸部で最も大量の製品を販売しているＩＯＣの損失は深刻で、月間24クロー(US$489万)にのぼると言う。