1995-08-28 ArtNo.2918
◆<星>建設/不動産会社トゥアンシン、プリント基板会社買収
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のトゥアンシン・ホールディングズ(TSH)は25日、プリント基板(PCB)製造の未上場会社Gulテクノロジーズの92%の権益を1株3.84Sドル、総額5508万Sドルで買収すると発表した。
TSHは子会社のScanco Pte Ltdを通じてベンチャー・キャピタル会社4社及びGulの6人の重役から1433万株を買収することで合意した。Gulの6人の重役は取引完了後3年間現在のポストにとどまり、また残余の8%持ち株も第3者に売却しないことを保証した。これに対してTSHは3年後にこれら6人から求められれば、1株3.84Sドルで同株式を買い取ることを認める有効期限1年のオプションを提供する。Gul権益買収はTSHの電子部門の裾野を広げるとともに、リージョナル化の技術基盤や収益基板の拡大に役立つという。米国コンピューター・メーカー、データ・ジェネラルが1988年にシンガポールを撤退した際、地元管理職のマネージメント・バイ・アウトで発足したGul社は当初15カ月間は赤字を出したものの、90年までに全ての損失を回収、昨年の営業額は13%増の6350万Sドル、純益は15%増の460万Sドルだった。主要顧客にはエリクソン、フォード、モトローラ、シーゲートが名を連ねている。なお市場ではTSHが上場PCB会社PCIの買収を図っていると噂されていた。(ST,BT:8/26)
|