2002-06-28 ArtNo.29149
◆TCS、バイオインフォマティクス・ソフト・スイート開発
【ニューデリー】インド最大のソフトウェア会社Tata Consultancy Services (TCS)は、急速に成長しつつあるバイオインフォマティクス領域のビジネス機会を開拓するため、世界市場向けの総合的なバイオインフォマティクス・ソフトウェア・スイートの開発に乗り出した。
インディアン・エクスプレスが6月26日報じたところによると、TCSは世界市場における総合的ソフトウェア・ソリューション・プロバイダーに成る努力の一環として、未開拓領域のバイオインフォマティクスに照準を合わせる方針を決めた。
ソフトウェアの開発コストは、100マン・イヤー、7クロー(US$143万)と見積もられる。TCSは既にライフサイエンスやソフトウェア・エンジニアから成る約40人の専門チームを組織している。
ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software Services Companies)が25日主催したインフォメーション・セキュリティーに関するセミナーの会場で、TCSのM Vidyasagar副社長が語ったところによると、TCSはバイオインフォマティクス・ソフトウェアの開発施設をアンドラプラデシュ州Hyderabadに設置、今年4月からソフトウェア・スイートの開発に着手、2004年3月までに完成することを目指している。バイオインフォマティクスは急成長領域だが、TCSは将来のライフサイエンス部門における重要な役割を担うことを目指している。
TCSは科学産業調査評議会 (CSIR:Council of Scientific and Industrial Research)と、同ソフトウェア・スイートの知的所有権を共有することになる。後者は元々、TCSに同ソフトウェア・スイートの開発を注文した依頼主でもある。CSIRは完成したソフトウェア・スイートを国内の大学や研究機関にディストリビュートする計画で、これに対してTCSは内外の民間部門にディストリビュートする計画だ。
ソフトウェア・スイートは、遺伝子配列分析、生物/遺伝子データの管理、タンパク質刺激パターンの検出、データ・コンテント・サービス等、バイオインフォマティクスの全てのニーズに応じると言う。
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