SEAnews 2002-06-28 ArtNo.29147

【ニューデリー】サッカー・フィーバーがインド証券市場にも伝染し、テレビジョンや大型家電製品銘柄株価が今月に入って以来急騰している。
インディアン・エクスプレスが6月25日報じたところによると、サッカー・ブームの他、順調な雨期、低価格、経済ファンダメンタルの改善も株価の上昇に拍車をかけたものと見られる。2002年4月の工業生産指数(IIP)は2.9％の成長にとどまったものの、耐久消費財部門に限っては6.1％の成長が記録された。
Kalyani Sharp、Videocon Appliances、Fedders Lloyd、Matsushita TV、Samtel Colour等の銘柄は先月31日以来46～108％の値上がりを見ている。
サッカーの他、来年初に予定されるクリケット・ワールドカップもテレビジョン株、例えばBPL、Videocon International、Matsushita TV株を値上がりさせた。これらの銘柄の株価は5月31日以来60％アップした。またBPLとVideoconは証券業上訴廷(SAT:Securities Appellate Tribunal)が両社に資本市場へのアクセスを認める判決を下したことから、月曜にはそれぞれ13.22％と15.91％の値上がりを見た。パナソニック・ブランドのテレビジョンを製造するMatsushita TVの株価は5月31日以来60％値上がりしている。
白モノ・カテゴリーでは、好調なエアコン販売が、Kalyani Sharp、Fedders Lloyd、Voltas、Amtrex Hitachi、Blue Starの株価を押し上げた。非ブランド品とブランド品の価格差が縮小したこともあって、未組織部門(unorganised sector)の市場占有率が大幅に下降、これに伴いエアコン銘柄の株価はこれ以前から上昇基調を辿っていた。この他、エアコンの値下がりと猛暑がウォーター・クーラーからエアコンへのシフトを加速させた。Kalyani SharpやFedders Lloyd等、市場流通量の小さい銘柄の株価は5月末以来2倍に跳ね上がっており、タタ・グループのVoltasの株価は28.69％アップした。