SEAnews 2002-06-24 ArtNo.29109

【コルカタ】インドの鉄鋼会社の中で最も好収益を上げているBhilai Steel Plant(BSP)は、国際市場における鉄鋼価格の上昇から最大の利益を汲み取るため、2002－03年には輸出に一層拍車をかける方針だ。既に韓国、中国、スリランカ、フィリピン等から少なからぬ輸出注文を得ている。
インディアン・エクスプレスが6月22日報じたところによると、国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)がチャッティースガル州に設けたＢＳＰは、昨年度(2001-02)24万5830トン、234.39クロー(US$4781万)の鉄鋼製品を輸出、ＳＡＩＬの55万3272トン、497.8クロー(US$1.015億)の総輸出の44％を占めた。また今年初2ヶ月(2002/4-5)のSAILの輸出に占めるＢＳＰのシェアは量で51.3％、額で50.8％に拡大した。
ＢＳＰは韓国から受注した鋼板2万7000トンの輸出に着手したが、この他の手持ち契約には、スリランカ等から受注した線材(wire rods)4000トン、フィリピンとネパールから受注した鋼片(billet)1万1000トンが含まれる。この内鋼板1万1544トン、鋼片4617トン、線材811トン(合計1万6972ﾄﾝ)は既に出荷した。今年初2ヶ月半には、鋼板／線材／鋼片合計5万3632トンを輸出、年初2ヶ月の輸出量は3万6660トン、29.2クロー(US$596万)をマークした。
イランはＵＩＣ860グレードのレール5万トンの購入に関心を表明している。昨年、ＢＳＰはバングラデシュに3440トンのレールを輸出したが、その後は輸出注文に応じていない。これはキー顧客のインディアン・レールウェイズ(Rly)に対するプライム・レールの納入が優先されるため。同社は2001年11月以来月間5万4000トンのレールをＲｌｙに納入して来た。
昨年ＢＳＰが輸出した24万5830トンの内16万4902トンは中国／日本／韓国／マレーシア／香港／シンガポール／スリランカ／ネパール向けの鋼板で占められ、この他、ネパールとミャンマーに線材8992トンと建設用鋼材7604トンが、ネパールに鋼片6万892トンが、それぞれ輸出された。
今年4月に輸出した1万3750トン中、1万1017トンは鋼板、761トンは線材、1972トンは鋼片で占められた。また今年5月の輸出は2万2910トンをマークした。