【ニューデリー】インドと米国は、米国インド経済懇談会(US-India Economic Dialogue)の後援下にバイオテック・アライアンス(biotech alliance)を組織した。
エコノミック・タイムズが6月18日報じたところによると、米国を訪問中のインド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)代表団と米国国務省のAlan Larson次官(経済/事業/農業問題担当)が18日会談した際、以上の消息が明らかにされた。提携は研究領域におけるものだが、国際貿易や条約に関わる作業グループも組織される。提携の目的は、合弁/共同研究/公共・民間パートナーシップ/技術交換/ライセンシング/ディストリビューションを含む両国間の協力を促進することにある。協力領域としてはバイオインフォマティクス/ゲノミクス/ワクチン/新薬の発見/農業バイオテックノロジーが挙げられ、この内、農業バイオテクノロジーには遺伝子タッギング/穀物の遺伝子変異/遺伝子の分離と分析/植物油遺伝子工学/耐性遺伝子工学が含まれる。
この他、著作権保護/特定分野における臨床試験/契約研究/インドへの外資誘致/インドにおける研究開発の振興/両国バイオテック協力の米国における宣伝等の領域でも協力が図られる。
米国インド・バイオテック・アライアンスは、米国インド科学技術フォーラム(US-India Science and Technology Forum)やその他の民間業界の活動と平行して進められ、インドにおいてはCII、米国においては米国インドビジネス理事会(US-India Business Council)が調整機関を務める。
米国インド・アライアンスには、US National Science Foundation/US Department of Energy/Centre for Biochemical Technology(New Delhi)/Centre for DNA Fingerprinting and Diagnostics(Hyderabad)/Indian Institute of Science(Bangalore)/Centre for Cellular Molecular Biology(Hyderabad)/IIT Mumbai/Tata Institute of Fundamental Research等の研究機関やCargill/DuPont/Eli Lilly/Johnson & Johnson/Monsanto/Pfizer等の米国拠点の企業及びRanbaxy/Biocon/Dr Reddy's/Reliance Life Sciences/Shantha Biotech/Bharat Biotechnology International等のインド拠点の企業が参加する。