【コルカタ】Industrial Development Bank of India (IDBI)に率いられるHaldia Petrochemicals (HPL)の債権金融機関は18日に催された会議の席上、HPLの既存プロモーターに対し、新資金を注入するか、戦略パートナーに経営権を引き渡さないなら、金融機関が、債権を資本に転換、支配権益を掌握する他ないと警告した。
エコノミック・タイムズが6月19日報じたところによると、同会議には、IDBIのPP Vora会長兼MD、西ベンガル州政府のJawahar Sircar商工次長、The Chatterjee Group (TCG)のSwapan Bhattacharya取締役らが出席した。
金融機関筋によると、2001-02年第4四半期に借入利子の支払いを滞らせたHPLが今年第1四半期に利子支払い義務を履行する見通しは薄く、このため債権金融機関はこれ以上不良債権を積み増すことを容認しない姿勢を打ち出したものと見られる。
一方、Indian Oil Corporation(IOC)はHPLに対して600クローの資金を注入し、当初提案した26%を上回る35%前後のシェアを握ることを計画しており、18日にIOC取締役会の承認を得た後、西ベンガル州政府に正式の提案を行う見通しだ。
ビジネス・スタンダードが19日伝えたところによると、IOC筋は同社がGas Authority of India (GAIL)と手を組みHPLの支配権益を掌握するとの報道を否定、単独でHPLの支配権益を取得する方針を明らかにした。しかし、取得したHPL支配権益の一部を一定期間後にGAILに分与する可能性は否定しないと言う。