【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)子会社Indian Iron & Steel Company (Iisco)の再建計画は段階的に進められることになりそうだ。
ビジネス・スタンダードが6月18日報じたところによると、コンサルタント会社M N Dasturは鉄鋼省に総額1081クロー(US$2.205億)の再編計画を小部分に分割して進めるよう提案した。工場の改装、近代化も段階を追って進められる。再建計画は7~8年を要し、各段階のコストは150クロー(US$3059万)前後になりそうだ。
消息筋によると、少額なら金融機関の融資を受けやすく、アップグレードが施された部門は直ちに稼働、コストを回収できる。さもなければ金融機関はジャンク・プラントのアップグレードに関心を示さない。これまでのところ341クロー(US$6954万)の設備投資(capital investment)の全額融資に関心を示した金融機関はない。
インド政府は17日にIiscoに関する最終協議を行い、翌18日に行われた経済問題閣僚委員会(CCEA:Cabinet Committee on Economic Affairs)の会議の席上、1081クローのIisco再建パッケージを原則的に承認した。
今や具体的な金融アレンジと再建計画の方針を決める時だが、最終計画はオペレーティング・エージェンシーを務めるIndustrial Development Bank of India (IDBI)の認可を得る必要がある。IDBIはまた産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)に報告することになる。
インド政府は、Iiscoが管理するキャプティブ鉱山の売却問題に関しても方針を決定するものと見られる。オーストラリアのBHP Billionは炭坑の買収に関心を表明していると言う。