2002-06-20 ArtNo.29082
◆Durgapur Steel Plant、黒字転換に自信
【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)傘下のDurgapur Steel Plant (DSP)は過去20年に及ぶ赤字経営から抜け出し、2002-03年度に純益を計上することに自信を深めている。
インディアン・エクスプレスが6月18日報じたところによると、DSPは2000-01年と2001-02年に58クロー(US$1183万)と35クロー(US$714万)の現金利益(cash profit)を計上した。
DSPの楽観的見通しの根拠としては以下の3点挙げられる。第1に第3高炉の近代化工事が完成し、間もなく運転を開始すること。これにより熔銑(hot metal)の年間生産量は200万トンを突破する。第2に生産量の拡大と技術・経済的パラメーターの改善により、単位生産コストの下降が望めること。第3に国内市場における条鋼需要の拡大と価格の回復により、売上の増加が見込めること。
DSPのSubir K Bhattacharyya重役(MD)によると、4基の高炉の内第2高炉と第4高炉は90年代に近代化工事が施されており、小規模な第1高炉は、第3高炉が稼働したなら、運転を停止することになる。DSPは昨年、前年比3.8%増、過去最高の184万トンの熔銑を生産した。近代化された第3高炉の稼働と、低効率な第1高炉の運転停止により、全体的な生産効率は大幅に改善される。
DSPは生産量を拡大し、連続鋳造ビレット(concast billets)を社外で加工するとともに、鋼線(wire rod)プラントを設け、ビレットの社内における加工も手がける。これにより高い半完成品(semis:semi-finished steel)比率を引き下げると言う。
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