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2002-06-20 ArtNo.29080
◆BPL、家電/冷蔵庫子会社の黒字転換目指す
【バンガロール】資金不足に悩む地場家電メジャー、BPL Ltdは、赤字経営のグループ企業BS Appliances及びBS Refrigeratorsの黒字転換を図る狙いから、金融機関への持分分与/非中核事業からの撤退/一部資産の担保契約等の措置を通じて、資金を調達、運転資金の不足を補う計画だ。
ビジネス・スタンダードが6月19日、BPL Home Appliances Business GroupのL H Bhatia重役(COO)の言として報じたところによると、こうした措置は子会社2社の黒字転換を加速するとともに、冷蔵庫/洗濯機/カラー・テレビジョン(CTV)等の中核ビジネスに専心することを可能にする。
BPL取締役会は2子会社の合併を承認しており、金融機関には合併後の企業の20%前後のシェアをオファーする。また技術パートナーの三洋は約40%のシェアを引き受けるものと期待されている。しかし三洋は経営権を握ることを望んでいない。三洋は現在BPL-Sanyo Financeを通じて両子会社に約18%出資している。これに対してBPLは両社の60%以上のシェアを握っている。また金融機関の中ではIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)が、これら2社に最大のエクスポージャーを有する。
金融機関へのシェアのオファーは短期的なものだが、金融機関はこれにより安全感を得られる。BPLは必要が有れば、一部資産の担保契約を通じ、銀行から資金を調達する。運転資金の補充は当面の優先課題だが、そうれほど大きな額ではない。また以上の一連の措置により、補充額は一層縮小される。
BPLは洗濯機についても冷蔵庫についても主要プレーヤーではない。このためボトム・ラインの改善がトップ・ライン以上に優先され、合併後の新会社はニッチ・プレーヤーとして短期間に黒字転換が実現できる見通しだ。しかし年間販売量を現在の30万ユニットから40万ユニット以上に拡大する必要がある。目下のキャパシティーは35万ユニットで、同キャパシティーの拡張も図られる。
BPLグループの3子会社、BPL Display Devices/BPL Engineering/BPL Electronic Researchは、既に黒字を実現しており、グループは最早これらの子会社を補助する必要がない。これら3社の製品の半ばは、BPL AppliancesとBPL Refrigeratorsに納入されている。しかし残りの半分は、独自の顧客を開拓する必要がある。BPL Display Devicesはブラウン管を、BPL Engineeringはコンプレッサー/モーター等のコンポーネントを、Electronic Researchはチューナー/リモコン装置/デフレクション・ヨーク等を、それぞれ製造している。掃除機/電子レンジ/ガス・レンジ等の製品も今後これら3社により製造されることになるが、何れも相手先商標製造業者(OEM)ベースで製造されると言う。
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