1995-08-26 ArtNo.2908
◆<馬>外国投資家、バクンにUS$12億パルプ工場建設計画
【クアラルンプル】バクン・ダム建設地で伐採された輸出には不向きな廃材を利用したパルプ工場の建設に外国投資家が関心を表明している。
パシフィック・ケミカルのティン・ペックキイン会長が24日の特別総会後語ったところによると、総コスト12億米ドルと見積もられる工場はビントゥルに建設される予定で、年間300万~400万トンの原木を処理し、75万トンのパルプを製造する能力を有するものとなる。既に伐採作業がスタートしているため、原木が腐食せぬ内に工場を稼働させる必要があり、18カ月以内の操業開始が目指されている。一般に直径20センチ以下の原木は輸出には不向きとされ、この他枝や潅木がパルプ工場の原料となる。ティン氏はパルプ工場の支配権益を直接握る可能性は否定したものの、傘下の上場企業が資本参加する可能性は否定しなかった。1100万~1200万立米の原木の内、これまでに300万立米が4億500万Mドルで売却されたと言う。また電力会社トゥナガ・ナシオナルBhdへの電力供給交渉は向こう2カ月以内にまとまる見通しと言う。(MBT:8/25)
|