1995-08-26 ArtNo.2907
◆<星>過去15年間に国民の所得格差顕著に縮小:統計局
【シンガポール】シンガポール国民の平均世帯収入は1980年の1228Sドルから1994年の3142Sドルに、名目で年率7%、実質でも4%の成長を見、また急速な教育/訓練機会の拡大に伴い所得格差も顕著に縮小した。
統計局が1980年の国勢調査と1994年6月の労働力調査の結果を基に報告したところによれば、同期間に月間所得1000Sドル未満の世帯は27万3000世帯から11万世帯に縮小、これに反して2000Sドル以上の世帯は42万9000世帯から76万世帯に拡大した。また下位10%の低所得層の平均世帯収入が95Sドルから533Sドルに年率13.1%の拡大を見たのに対し、その他の所得層はほぼ7%の成長率で、上位10%の高額所得層のそれは4295Sドルから1万252Sドルに年率6.4%の成長にとどまった。 また成人人口(25歳以上)の平均修学歴は10年前の平均5.8年から7.3年に拡大、特に25~29歳の年齢層については10.1年に達した。同水準は香港及びフィリピンのそれに匹敵するものの、日韓や欧米諸国にはなお及ばない。92年の統計で見ると、シンガポールの成人人口の平均修学歴は7年であるのに対し、香港7.2年、フィリピン7.6年、韓国9.3年、日本10.8年、欧米平均11年となっている。(ST,BT,LZ:8/25)
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