1995-08-26 ArtNo.2905
◆<星>テレコム、マイクロソフトとインターネット事業で提携?
【シンガポール】シンガポール・テレコムとマイクロソフトはインターネット・アクセス・ビジネスで提携するため目下交渉中と言われ、妥結すればテレコムが経営するシングネットの競争力が一段と強化される見通しだ。
ウィンドウズ95を24日発売したマイクロソフト社は、同時に独自のインターネット・アクセス・サービス“マイクロソフト・ネットワーク”を開始したが、同社幹部はBT紙に対してシンガポールにおけるアクセス・サービスを提供するためシンガポール・テレコムと関係交渉を進めている事実を確認した。シンガポールでは目下シンガポール・テレコムと国家科学技術局(NSTB)傘下のテクネットを買収したパシフィック・インターネットがアクセス・サービスを提供している他、第3のサービス・プロバイダーを決める入札が去る5月に募集されたところで、マイクロソフトがこの種のライセンスを与えられる可能性は少ない。消息筋によれば、テレコムとマイクロソフトの交渉が妥結すれば、シンガポールにおけるマイクロソフト・ネットワークの加入者はテレコムのシングネットを通じて自動的にインターネットにアクセスできるようになるものと見られる。マイクロソフトはウィンドウズ95にインターネットにアクセスするためのソフトを組み込んでおり、マイクロソフト・ネットワークの加入者急増が予想されている。
しかしシンガポールにおけるマイクロソフト・ネットワークのアクセス料金は1カ月18米ドルの固定料金に加え、2時間を超える利用者には1時間当たり12米ドルの追加料金が徴収される。これはオフピーク時6時間まで月額21Sドルのシグネットのアクセス料金に比べかなり高めで、その普及を疑問視する向きもある。(BT:8/25)
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