2002-06-14 ArtNo.29034
◆インターナショナル・シーポート、2港湾事業に着手
【コルカタ】シンガポール拠点のInternational Seaports Pte. Ltd (ISPL)が完全出資するInternational Seaports (India) Pvt. Ltd (ISIPL)は3年間の遅延後、アンドラプラデシュ州Kakinadaとオリッサ州Dhamraにおける2つの港湾インフラ開発事業に着手する。
ビジネス・スタンダードが6月12日、ISPLのT V Anantharaman重役(CEO)の言として報じたところによると、総コスト1800クロー(US$3.67億)の2件のプロジェクトの認可は既に取得、Kakinadaプロジェクトは今月末までに、Dhamraプロジェクトは2ヶ月以内に、それぞれ着工せねばならない。Kakinadaには400クロー(US$8158万)を投じて多目的貨物船用のバースを、Dhamraには1400クロー(US$2.86億)前後を投じてドライ・バルク貨物用の3つのバースを、それぞれ建設する。Dhamraでは当初年間1200万トン、Kakinadaでは同900万トンの貨物が処理される。
数日前にスタートした西ベンガル州Haldiaにおけるバース4Aの建設を加えるとISPLはインドで3件のプロジェクトを平行して進めることになる。Dhamraプロジェクトに関しては1998年にオリッサ州政府と、Kakinadaプロジェクトについては1999年にアンドラプラデシュ州政府と、それぞれBOOT(built operate own share and transfer)契約を結んでおり、Haldia 4Aプロジェクトについては近くBOT(built operate transfer)契約が調印される。ISPLはこれ以前に少なからぬ企業とこれらのバースを利用した貨物処理に関する覚書を交換したが、3年を経た今、交渉し直す必要があり、同社は既に関係商談を開始している。
ISPLは、地元のLarsen & Toubro/Stevedoring Services of America (SSA)/タイのPrecious Shippingにより、1997年にタミールナド州Chennaiに設立された。しかしアジアの政治動向が緊張する中で、SSAは合弁事業から手を引くことを希望している。このためISPLは新パートナーを物色しており、マレーシア企業2社が関心を表明していると言う。
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