【ニューデリー】肥料業界が合同でナフサの国際購買入札を募集すると言う構想は、今直ちに実現する可能性はなく、少なくとも2ヶ月先になりそうだ。
エコノミック・タイムズが6月8日、報じたところによると、インド肥料協会(FAI:Fertiliser Association of India)幹部は同紙に以上の見通しを語った。それによると、肥料業界はナフサ供給元と接触するとともに、目下データベースの作成を進めており、依然として探査段階にある。したがって実際に入札を募集するのは6~8週間先になる。
肥料業界、取り分けナフサ・ベースの肥料メーカーは、石油製品の統制価格制度(APM)が廃止された後、従来の石油精製会社を通じた購買方式に換え、独自に国際入札を募集することを研究し始めた。これは国内石油精製会社が肥料業界にナフサを供給する際、様々なコストを不当に上乗せしているとのではないかとの疑いを抱いたため。先駆的試みと見なされる肥料業界による国際入札は5月末に募集されるものと予想されていた。
業界筋によると、石油業界にしてみれば、Phulpur I&IIのような内陸の肥料工場に輸入ナフサを供給することは困難で、また国内肥料業界が必要とする原料ナフサを全量供給するのも容易なことではない。
ともあれ、国際入札募集の意思表示は、既に戦術的効果を挙げており、最近石油会社により通知されたナフサの供給価格は顕著に下降、2002年6月1日から肥料会社はその恩恵を享受できると言う。