【コインバトール】繊維産業市況は数ヶ月にわたる低迷後、復調の兆しを示しており、今年初2ヶ月(2002/4-5)の綿糸輸出は拡大に転じた。
エコノミック・タイムズが6月7日報じたところによると、タミールナド州/カルナタカ州/ケララ州/アンドラプラデシュ州/グジャラート州/マドヤプラデシュ州/マハラシュトラ州/ポンディシェリー連邦直轄地の繊維工場約360社を傘下に収める南インド繊維製造業者協会(SIMA:Southern India Mills' Association)のV S Velayutham会長はこのほど同紙に以上の見通しを語った。それによると国際市況の改善と輸出拡大努力の甲斐あって国内市場における供給過剰状況は緩和し、キロ当たり価格は少なくとも7~10ルピー・アップした。
しかしこうした値上がりは、末端消費者により消費税が吸収されたことに伴うものとも言える。ハンク・ヤーン/コーン・ヤーンに対する消費税免除が廃止されたのに伴い価格は上昇し、コーン・ヤーンをハンク・ヤーンと偽るケースも減少した。
手織機製品に対する税払い戻し率の引き上げは歓迎される。こうした措置はCENVAT(central value added tax)チェーンの完成を早め、繊維産業界の全てに恩恵を与え、平等な競争環境を醸成すると言う。