【ニューデリー】東南アジアに製造拠点を設けることを計画するタミールナド州Chennai拠点の二輪車メーカー、TVS Motor Company Ltd(TVSMC)は、Sundaram Clayton、Sundaram Fasteners、Gabriel India、Brakes India、Laxmi Auto Components等の指導的部品メーカーに対し、ともに東南アジア進出を図るよう呼びかけた。
エコノミック・タイムズが6月10日伝えたところによると、自動車部品製造業者協会(ACMA:Automotive Component Manufacturers Association of India)の幹部が最近バンガロールで会合した際、同会議のホスト役を務めたTVSMCのC P Raman社長は、以上の呼びかけを行った。それによると、東南アジア諸国の自動車及び自動車部品に対する輸入関税は平均30%だが、ASEAN域内で製造されたものには5%の税が課されるに過ぎない。このためインドから部品を輸入したのでは採算に合わないと言う。
自動車部品業界筋によると、最終的に主要部品サプライヤー12~15社がTVSMCの呼びかけに応じるものと見られる。
TVSMCは目下、東南アジアの何れの国に製造拠点を設けるかを検討中で、タイ、インドネシア、ベトナムに特に注目している。東南アジアの二輪車市場は年間400万台以上で、インドネシアではその内半ばが、タイでは100万台強が、ベトナムでは100万台弱がそれぞれ販売されている。TVSMCは3~4ヶ月以内に候補地を決める方針と言う。