2002-06-10 ArtNo.29006
◆Vantico、ポリマー合弁事業のパートナー持分買収
【ニューデリー】ルクセンブルグ拠点のVantico International SAは、ポリマー合弁事業Petro Araldite Pvt Ltd (PAPL)の24%の権益(136万8000株)を、パートナーのTamil Nadu Petroproducts Ltd (TPL)から買い取る。
エコノミック・タイムズが6月9日報じたところによると、Vanticoは、完全出資子会社Vantico Performance Polymers Pvt Ltd(VPPPL)を通じて同買収を行い、合弁会社の持分を76%から100%に引き上げる。
PAPLは、元々、Ciba Speciality Chemicals India Ltd (CIPL)とTPLの76:24の合弁会社として設立されたが、Ciba Specialty ChemicalsのPerformance Polymers部門が分離独立してVanticoが発足したのに伴い、CIPLは昨年3月PAPL持分をVanticoに40クロー(US$816万)で売却した。
TAPLは、TPLが生産したエピクロルヒドリン(epichlorohydrin)を原料にエポキシ樹脂の製造を手がけているが、Vanticoはその後TPLにエピクロヒドリンの値下げを要求した。このため、TPLはVanticoと、これまでのコスト・プラス方式に替え市場価格でエピクロヒドリンを供給する新サプライ契約を結び、CibaはTPLに対し旧契約解約の補償をオファーした。
Vanticoは、表面処理/構造的合成素材/接着剤/ツーリング原料/絶縁材領域におけるソリューションの提供や自動車/電器/航空工業/耐久消費財領域における熱硬化性ポリマーの利用に関係している。
一方、TPLは、ターミールナド州チェンナイ拠点のSouthern Petrochemicals Industries Corporation Ltd(SPIC)とTamil Nadu Industrial Development Corporationの合弁会社。
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