【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は今年(2002-03)のブランド製品売上が昨年の26万4000トンに比べほぼ2倍の50万トンに拡大するものと期待している。
ビジネス・スタンダードが6月5日伝えたところによると、ブランド条鋼Tisconとブランド鋼板Tata Shakteeは、2001-02年の総販売量291万トン中9%を占めた。ブランド品は非ブランド品に比べトン当たり最大1000ルピーのプレミアム付きで販売されており、例えばTisconは昨年の条鋼売上の14%を占めた。今年は通年の予想販売量302万トン中ブランド品が17%を占めるものと見られ、Tisconの条鋼販売額に占める比率は23%に拡大するものと予想される。またTata Shakteeの鋼板販売に占めるシェアは昨年の6%から13%に拡大する見通しだ。
Tiscoは、Tata Pipes、Tata Bearings、Agrico等、その他のブランド品の販売も拡大、今会計年度を通じてブランド品の売上を2000クロー(US$4.08億)以上に拡大することを目指している。
Tiscoは過去数年鋼板販売の比率を縮小、条鋼の比率を拡大して来たが、今年もより多くの条鋼を販売する計画だ。これは、条鋼カテゴリーにおけるブランド品のシェアは、鋼板カテゴリーにおけるそれを上回るため。
また今年は自動車産業や大型家電製品製造業界で用いられる冷間圧延製品の総売上に占めるシェアが昨年の29%から35%に拡大するものと予想されている。それに反して熱間圧延製品のシェアは2000-01年の46%及び2001-02年の38%から32%に一層縮小する見通しだ。