【ニューデリー】Indian Oil Corporation(IOC)は額面10ルピーの新株7800万株の公募(IPO)を通じて1600クロー(US$3.26億)を調達する方針だ。
デカン・ヘラルドが6月5日報じたところによると、IOCオフィシャルはこのほどPTI通信に以上の計画を語った。それによると、IOCの資本ベースは現在の778クローから856クローに拡大、政府の持分は現在の82.03%から74.5%に縮小することになる。このためIPOの準備に取りかかる前に、IOCは石油省の原則的認可を取得する方針だ。またマーチャント・バンクを指名するのに先立って閣議の承認を得る必要もある。公募価格は未定だが、観測筋は200ルピー前後になるものと予想している。
調達された資金は、資本基盤の拡大、負債/自己資本比率の改善に寄与する他、投資計画に充当される。
現在IOCには、投資信託とUnit Trust of India (UTI)が4.45%、銀行/金融機関が2.23%、外国機関投資家(FII)が0.02%、民間法人が0.08%、一般投資家が3.99%、Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)が9.11%、それぞれ出資している。
またIOCは、ONGCの9.61%の持分とGas Authority of India Ltd (GAIL)の4.8%の持分の売却も政府に申請するものと見られる。IOC取締役会は同持分の処分を原則的に認めており、これによりIOCは5100クロー(US$10.4億)を手に入れることができる。IOCは、まだこれら2社の持分売却の方式やその詳細を決めていないが、同社オフィシャルは石油省に間もなく詳細計画を提出する方針を明らかにした。