【ムンバイ】マハラシュトラ州進出企業はマハラシュトラ州西部を襲った電力危機の乗り切りに躍起になっている。僅かにCummins Indiaが、ディーゼル発電機の需要急増の恩恵を受けたのを例外として、他の企業は来週初めまでに状況が改善するか否かを固唾をのんで見守っている。
エコノミック・タイムズが6月4日伝えたところによると、地場二輪車大手Bajaj Auto Ltd(BAL)は、電力供給障害により今月の売上が影響を受けるだろうと声明を発表した。ＢＡＬのChakhan工場とAkhurdi工場におけるスクーターの製造台数は下降する見通しで、同社が独自開発し、好調な売れ行きを見せているPulsarの生産も影響を受けそうだ。しかし同社筋は川崎の支援を受けた日本製バイクの製造は影響を受けないとしている。
Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)やBajaj Tempoも深刻な打撃を受けたものと見られる。しかしテレコム企業は、どこもUPS(uninterrupted power supply)バックアップ・システムを備えているため、そのサービスが影響を受けることはなさそうだ。例えばHughes Tele.comは移動可能なポータブル発電機を保持しており、影響を受けた地域にこの種の発電機を据え付け、電力需要を賄っている。テレコム業界筋は、譬え1分間のサービス停止も膨大な損失をもたらすとしている。