【ニューデリー】インド政府は先週金曜(5/31)の閣議で『食糧と農業のための植物遺伝資源に関する国際協定(ITPGRFA:International Treaty on Plant Genetic Resources for Food and Agriculture)』及び『植物新品種の保護に関する国際条約(UPOV:International Union for the Protection of New Varieties of Plants) 』を批准する方針を決めた。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが6月1日報じたところによると、これにより他国がインドの農業資産を過度に開拓したり、搾取する抜け道を塞ぎ、国際規準に基づいた知的所有権を主張できるようになる。
インド政府がITPGRFAを承認することにより、インドの育種業者は品種改良等の目的で、他のメンバー国の植物生殖細胞質にアクセスできるようになり、またインド農民により伝承されて来た植物遺伝子資源を他国が利用する際に補償を要求することができる。
また政府がUPOVを承認することにより、インドにおける植物品種の特許が全てのメンバー国により認められる。これにより育種業への内外の投資が促進される見通しと言う。