2002-06-04 ArtNo.28962
◆キネティック、“Style”をスクーターに格上げ
【ムンバイ】地場二輪車メーカー、Kinetic Engineering Ltd(KEL)は75ccのスクータレット・モデル“Style”のエンジンを100ccに交換、スクーター・セグメントに再配置するとともに、65ccのスクータレット新モデル“Zing”を2万4500ルピー(US$500)前後で発売する。
インディアン・エクスプレスが5月31日、KELのSulajja Firodia Motwani重役(MD補)の言として報じたところによれば、新布陣の目的はスクータレットとモーターサイクルの間に十分な価格差を設けることにある。両者の差が3000~4000ルピー程度では、消費者はモーターサイクルに吸引されてしまうと言う。KELは2001年にStyleのアップグレード・バージョンを2万6337ルピーで発売したが、エントリー・レベル・モーターサイクルの値下げ競争が熾烈化する中で、Styleの売れ行きは伸び悩んだ。
KELはまたHonda ActivaやBajaj Saffireに対抗する115cc/自動変速/60kmphのスクーター新モデル“Nova”を3万4777ルピーで発売した。都市部の男性をターゲットに今年9月までに月間8000台、2002-03年を通じて6万台の販売を目指しており、国内6都市における過去2ヶ月のNovaの販売台数は4000台前後に達した。
KELはまたKinetic ZX Zoomのアップグレード・バージョンをNovaを1500ルピー下回る価格で発売したが、Firodia女史は両モデルの間に共食い現象が生じる可能性を認めた。
一方、Kineticグループは日本商社に中国におけるソーシング・ベースのアレンジを委託した。Motwani女史によると中国における製造コストはインドのそれを35%ほど下回る。目下、同社は中国企業3、4社と協議を進めている。しかし同構想を実行に移すのは、輸入関税が引き下げられた後になると言う。
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