【バンガロール】インド政府はトヨタが303.75クロー(US$6212万)を投じ、カルナタカ州Bangalore近郊における自動車部品合弁事業Toyota Kirloskar Auto Parts Ltd(TKAPL)の90%のシェアを握ることを承認した。
ビジネス・スタンダード(5/31)、インディアン・エクスプレス(5/31)、エコノミック・タイムズ(5/30)、デカン・ヘラルド(6/1)が伝えたところによると、TKAPLにはトヨタ自動車が64%、豊田自動織機が26%、地元パートナーKirloskar Systemsが10%、それぞれ出資する。
バンガロール付近のJiganiとBidadiに設けられる2工場には360クロー(US$7356万)前後が投資される。目下Kirloskar Systemsが所有するBidadi工場のアップグレードに230クローが、Jiganiの新工場には130クロー前後がそれぞれ投じられる。トヨタ自動車とカルナタカ州政府の間で交換された覚書によると、両工場は、2004年6月の稼働が目指されており、当初400人を雇用、年間16万ユニットのトランスミッションを生産する。
生産された自動車部品は、世界各地のトヨタ工場に向け輸出される。Toyota-Kirloskar Motor Companyのヤマザキ・サチオ重役(MD)によれば、自動車部品の輸出はマージンの改善に役立つと言う。トヨタのオカベ・アキラ取締役は、これ以前にトヨタのグローバル・プランにインドは極めて重要な役割を担うと指摘したが、自動車部品合弁会社がエンジンの製造を手がける可能性を否定した。
トヨタ自動車とKirloskar Groupの合弁会社Toyota Kirloskar Motor Companyは2年ほど前に多目的車Qualisを初出荷した。Kirloskar Groupは最近、10%の持分を約100クローでトヨタに売却、現在トヨタはToyota Kirloskar Motor Companyの99%のシェアを握っている。
ムラソリ・マラン商工相は先週、53件、合計957クローの外国直接投資(FDI)プロジェクトを承認、上記の自動車部品製造合弁事業の他、豊田自動織機が100クロー(US$2043万)を投じ、Kirloskar Toyota Textiles Machineryの持分を89.38%から94.4%に引き上げることも認めた。