2002-06-03 ArtNo.28943
◆海運会社SCI入札希望者、LNGビジネスからの撤収要求
【ニューデリー】Shipping Corporation of India (SCI)の民営化入札に参加を希望するものは、SCIが民営化に先立って液化天然ガス(LNG)輸送合弁事業から手を引くよう希望しているが、インド政府は、こうした要望に応じることに難色を示している。
インディアン・エクスプレスが5月29日伝えたところによると、政府持分処分省筋は「政府持分処分の条件を途中で変更したり、入札希望者が、入札条件に注文を付けることはできない」と指摘した。
消息筋によると、第1段階のデュー・ディリジェンスを完了した入札希望者は、2つのコンソーシアムへの参加を通じたLNG輸送ビジネスへの進出がSCIの経営に問題を生じさせているとの見方抱いている。
SCIは商船三井/Enronらとの合弁事業Greenfield Shippingに20%出資しているが、LNG供給先のDabhol Power Company (DPC)がガス・ベースの発電プロジェクトを立ち上げることができないため、同合弁事業は立ち往生している。
また商船三井/川崎汽船/日本郵船と合弁でペトロネットLNGのDahejプロジェクトにLNGを供給する計画も、後者の金融アレンジが難航、未だに離陸していない。
これまでにGreat Eastern Shipping/Iffco-Kribhco combine/Urban Lloyd-Qatar Shipping consortium/Sterlite/Malaysian International Shipping Company/Essar Shippingの6チームがデュー・ディリジェンスを実施しており、Finolex、Videcon、及び香港拠点の某企業は、入札意向書(EOI:expressions of interest)は提出したものの、デュー・ディリジェンスを行っていない。
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