【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は築後43年を経過した年産能力60万トンのF高炉を年産100万トン、日産2750トンにアップグレードする工事を完成した。
ビジネス・スタンダードが5月29日、Tiscoのステートメントを引用し伝えたところによると、200クロー(US$4087万)を投じた工事で105日間にわたり操業を停止していたF高炉は5月22日操業を再開、2週間以内に100%の稼働率を実現できる見通しだ。同高炉の最低現役寿命(campaign life)は10年と見積もられる。これは2005-06年までに経済付加価値(EVA:economic value added)プラス企業を目指す計画の一環で、世界最低の熱間圧延(HR)コイル製造コストを誇るTiscoは、これにより生産コストを一層引き下げられると言う。しかし同社は具体的数字を示していない。ちなみに現在A/B/E/F/G高炉が稼働しており、C/D高炉は運転を停止している。
アップグレード工事には、シェル/充電装置/アップテーク/下降管(downcomer)の交換及びストック・ハウス/カスト・ハウスの近代化が含まれ、ルクセンブルグのPaul Wurthと地元のLarsen & Toubroが元請け業者を務めた。プロジェクトの計画/管理/コスト管理はTiscoが自ら手がけたと言う。