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2002-05-31 ArtNo.28938
◆SAIL昨年度損失US$3.49億、134%アップ
【ニューデリー】Steel Authority of India Limited (SAIL)は2002年3月期年度に前年の729クローを倍以上上回る1707クロー(US$3.49億)の損失を計上した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが5月29日報じたところによると、営業額は1万6000クロー(US$32.69億)、営業利益は1101クロー(US$2.25億)をマークした。しかしローン返済が2000クロー(US$4.087億)を超え、こうした返済の多くが年利17%に及ぶハイ・コストな借入で占められた。とは言え資本関連支出(capital-related charges)は2717クロー(US$5.55億)と、前年を178クロー下回った。
SAILは損失急増の理由として鉄鋼産業を襲ったリセッションと低い売上実現率(sales realisations)を掲げ、約1000クローの損失は、売上実現率が8%に下降したためとしている。しかし過去数ヶ月鉄鋼市場には復調の兆しが生じており、SAILはこうしたトレンドが持続するなら、今会計年度に黒字を回復することも可能としている。
SAILスポークスマンによると、今会計年度第1四半期に200クローを超える損失が計上されれば、不健全会社(sick company)と認定される恐れが有る。SAILの2002年3月31日時点の純資産は2457.4クローだが、一企業の累積損失が純資産の50%を超えたなら不健全会社と認定され、産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)の管理下に置かれる規定になっている。しかし鉄鋼価格が引き続き上昇するならSAILは第1四半期に純益を計上できると言う。
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