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2002-05-31 ArtNo.28931
◆スズキ、MULの支配権掌握
【ニューデリー】スズキの鈴木修会長は5月30日、インド政府を代表するSuresh Prabhu電力/重工業担当国務相に1000クロー(US$2.04億)の小切手を手渡し、インド最大の乗用車会社Maruti Udyog Ltd(MUL)の支配権を手に入れた。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが5月30日伝えたところによると、いわゆる支配権掌握プレミアム(control premium)の支払いは、難解なMUL民営化の最初のステップで、スズキは今回MULの1200万株の株主割当を400クロー(US$8173万)、1株3280ルピーで引き受け、その持分を54.2%に引き上げた。インド政府は株主割当の引き受けを放棄、その持分は49.7%から45.54%に縮小した。スズキは、インド政府が株主割当の引き受けを放棄することに対するプレミアム(renunciation premium)と支配権益を掌握することに対するプレミアムの支払いを求められていた。
インド政府は、今会計年度中に公募(IPO:Initial Public Offering)を通じてさらに20%の持分を手放し、2004年3月までに合弁事業から完全に手を引く計画とされる。これに伴いスズキは最終的にMULの74.2%のシェアを手にすることが可能と言う。
一方、インド政府を代表するJagdish Khattarマネージング・ディレクター(MD)は、この日MDのポストを退任したが、スズキを代表して改めてMDに再就任した。
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