SEAnews 2002-05-30 ArtNo.28919

【ニューデリー】電気機器(electrical equipment)産業は昨年(2001-02)1.7％のプラス成長を記録、前年のほぼ5％のマイナス成長に比べ改善したものの、楽観できる状況にはない。
エコノミック・タイムズが5月22日、インド電気・電子製造業者協会(IEEMA:Indian Electrical and Electronics Manufacturers Association)のデータを引用し報じたところによると、昨年は19業種中11業種がプラス成長を記録、14業種がマイナス成長に陥った前年に比べ改善した。しかし第1四半期に9％の成長が記録された後、第2四半期の成長率は2％に鈍化、下半期にはマイナス成長が記録された。
各州電力局が積極的にメーター検針制を導入したことから、電気メーターの生産量は前年の780万台から920万台にアップ、変圧器の生産も輸出の拡大に支えられ10.6％の成長を見た。ＨＴモーターとＦＨＰモーターの生産は各8.5％と7.2％の成長を記録した。しかしこれらの品目はかなり前から好調な成長を続けている。接触器／ＬＴサーキット・ブレーカーを含むスイッチギアの生産は4.5％の下降を見た。
米国におけるテロ事件と景気全般の冷え込みが、電気機器産業成長鈍化の主因とされ、アナリストは、「電力部門の再編は加速されたものの、電気機器産業は期待したほど大きな恩恵を受けなかった」としている。