2002-05-30 ArtNo.28915
◆自動車大手、インド/中国からの鍛造品ソーシング拡大
【ムンバイ】世界経済が景気不振に陥る中、DaimlerChrysler、Volvo、Renault、Toyota、Honda等の大手自動車会社はインドや中国からのアウトソーシングの拡大を検討している。
エコノミック・タイムズが5月27日、自動車産業アナリストらの言として伝えたところによると、こうした途上国の鍛造製品は先進国に比べ15~20%割安で、また先進国における労働コストは売り上げの30~35%を占めるのに対し、インドと中国では8~9%に過ぎない。このため少なからぬ自動車会社が鍛造製品必要量の20%をインドと中国からアウトソーシングする方針を発表している。
こうした潮流はBharat Forge Ltd(BFL)やAmforge Industries Limited (AIL)の輸出収入を拡大させ、地元自動車産業への依存を軽減させる見通しだ。BFLはインド最大の鉄鋼鍛造会社で、アクスル/エンジン部品製造の80%のシェアを握っている。BFLは最近、米国拠点のDana Corpと鍛造品の納入契約を結んだ。また中国の商用車メーカーから5年にわたり鍛造品を納入する契約を獲得した。BFLは組織化されたインド鍛造品市場の80%のシェアを占めている。
自動車/建設/石油部門向け製品の製造を手がけるインド鍛造品産業の昨年の輸出売り上げは500クロー(US$1.02億)をマークした。
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