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2002-05-28 ArtNo.28906
◆TCS、セメント産業向けソフト売り込みで中国/日本に照準
【ムンバイ】セメント業界向けソフトウェア“CemPac”の世界市場開拓を目指すTata Consultancy Services (TCS)は、中国と日本に照準を合わせ、関係国のハードウェア・システム製造会社と商談を進めている。
インディアン・エクスプレスが5月23日、TCSのRavi Gopinath製造業担当主任の言として伝えたところによると、中国や日本には言語問題等の特殊事情が存在することから、これら両市場に既にプレゼンスを築いている自動化機器会社の中で、まだ個々の業種のニーズを満たすソリューションを持ち合わせていない企業に接触、パートナーシップの構築を図っている。
また、マドヤプラデシュ州のセメント工場にCemPacを導入したLafargeはアジア太平洋地域の工場に同システムを導入する可能性を検討している。
目下のところ、CemPacの工場最適化モジュール(MOM:Mill Optimiser module)の売り込みに力を入れているTCSは、窯最適化モジュール(KOM:Kiln Optimiser module)の発売も準備している。向こう2~3年の世界のMOM市場規模は約5000万米ドル前後と見積もられる。中国におけるMOM市場の規模はほぼインドと同レベルと予想される。中国のセメント製造能力は5億7500万トンと、インドの1億2000万トンを大きく上回るが、目下再編の過程にあり、MOM導入に関心を有する企業は3~4社にとどまる見通しだ。このほか、タイ、マレーシア、ベルギー、米国、オーストラリアの潜在性が大きいと言う。
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